2012年1月25日水曜日

改めてTeamとは, トムラウシにて



Team,

安息日から道東の秘境、トムラウシに”湯治”に来ている。
国民宿舎のリーズナブルな宿であるが、二十四時間温泉に入れるのが素晴らしい。
さらに、素晴らしいのは深い雪である。JR新得駅までコースターで迎えに来てくれたのだが、走り出してどんどん山道に分け入って行くと、当たり前のことだが除雪が十分ではなく、雪道の幅員も狭くなっていて、「ちょっと危なくないよね」と心配したほどだった。だが、75分で無事宿に到着した。

夏と違ってウォーキングする場所があるわけではない。宿からあまり離れると危険な感じがあるのだが、小一時間ほど雪道を踏みしめて散歩。偶然にも、エゾクロテンの目撃に成功。後は、温まり具合がちょうどいいナトリウム泉に一日何度も浸かっては、いわゆる体温療法(体温を上げると免疫力が高まる)三昧。さらには、持ち込んだ本を読むは、読むは。特に、買ったまま積んどく状態になっていた、宇野常寛の「リトル・ピープルの時代」が極めて面白い。さすが、現代随一の批評家と言われるだけのことはある。

昨夜、というのは火曜日だが、復活したNHK「ザ・プロフェッショナル」を久しぶりに見た。Googleのエンジニアのお話なのだが、非常に面白かった。Googleの企業文化や風土のユニークネスを垣間みる事が出来た。さすが世界最先端を行くIT企業だと思った。自分の会社と比べるのも恥ずかしい。一番驚いたのは、プロジェクトは基本参加メンバー全員合意が必要、というのは意外だった。Googleだったら真逆だろうと思ったからだ。誰もが一目置かれる天才エンジニアだろうから、その中でも一番優れた想像力を持ったリーダーに従った方がより効率的だし、とにかくITの世界で一番重要なスピード力がある。そう思ったのだ。だが、真実は逆だった。一見遠回りだが、プロジェクトに参加している全員が議論を尽くし、納得することで、新しい発想やチームとしての仕事力のパワーが高まると考えるそうだ。

「ザ・プロフェッショナル」は、そのリーダーとなっているエンジニアは「世界を変えるリスクをとれ」、と言っていた。それは素晴らしい言葉ではあるが、本当に素晴らしい意のは、その世界を変えることは、全く新しいことは、たった一人の天才ではなく、優れたチーム力から生まれるということだと思う。

Team,

チーム。なんと素晴らしい言葉ではないだろうか。

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