2012年1月14日土曜日

2012 International CES 閉幕

ちょっと事情があって、ブログを書くのは久しぶり。


1/10-13までアメリカ・ラスベガスで開催されていた世界最大の家電見本市、2012 International CES(コンスーマ・エレクトロニクス・ショー)が閉幕した。本当は、CESはもちろん、その後、シリコンバレーに2週間ほど滞在して取材する予定でした。だから、行けなくてとても残念。でも、Facebookの知人の書き込みや、Linkedinでの知人(特にWeb 2.0 Expoのディスカッショングループ)でのやりとり。それと、モルガンスタンレーのITアナリストのメールマガジン、TechCrunch、さらにはCNETや日本経済新聞電子版で「大見出し」くらいは感じることができました。ので、テレビに関わる部分だけを「集約」しておきます。

今年は過去最大だった昨年の14万人を上回る15万人が訪れました。マイクロソフトが参加する最後のCES。今年のテーマだったワイヤレスやNFCの新しい技術が展示されました。テレビでは、日の丸勢はサムソン、LGに完敗。お家芸だった有機ELは今や韓国製品の代名詞。サムソンが言い出した「スマートTV」が、デファクトになり、それを前提に他デバイスやコンテンツの連携を入れこんでいます。ですが、アップルのような垂直統合ですが、デバイスからコンテンツ、プラットフォームまでを一気通貫するエコシステムは作れていないので、やはり最後はコンテンツの勝負になるのではないでしょうか。

あと、詳細不明ですが、日本メーカーテレビのリモコンに「Netflix」のボタンがついていて、みんな驚いたそうです。昨年暮れに、Netflixは2012.3末に新たな海外拠点に作ると発表しており(現在はアメリカ、カナダ、中南米43カ国)、アジア(日本?韓国?)、ヨーロッパ?と観測されていました。昨年9月に上陸したHuluに次いでのサービスインとなれば、リモコン戦略が国内向けだとすれば、深く静かに潜行してたことになります。アメリカ国内向けとしても、随分なファインダビリティの提供ですが。

2012 International CES 終わる。テレビを中心に簡単なまとめ】
 名前の通り家電(Consumer Electronics=CE)メーカー、マニファクチャラーとしてのグローバルでの勢いが明確に。次世代テレビパネルでは、サムソン、LGの一人勝ち。「サムソンは第二のアップルか?」と持ち上げる記事も。他デバイスとの連携がウリだが、リモコンのUIが良くない。ソニー、パナが健闘するも「従来」技術の延長展示の感はいがめず。欧米メディアの評価は厳しかった。特に日本が先行した有機EL英語ではorganic light emitting display)では、完全にサムソン、LGにひっくり返された。日の丸勢はソニーのクリスタルLEDや、シャープのICC-4K LEDや、CEATECでお披露目したNHK放送技研との共同研究機8K LCDと高精彩度にシフトした感があった。サムソンが名付け親である「スマートTV」は、2012 CESでは「共通語」となっていたが、アップルと対照的だったのは、サムソンもLGCEであり、コンテンツを含めた「垂直統合」モデルではないということだ。もちろん、独自のアプリマーケは用意されてはいるが、アメリカで先行しているスマートTV向けへの広告配信モデルは視野に入っていない。ソニー、東芝、シャープは、「Netflix」のボタンがついた製品を展示していて注目を集めた。ちなみにNetflix2012.3までに新たな海外拠点への進出を既に昨年発表している。 
 アップルのiTV(パネルはシャープ、だがiPad3の採用は見送り)は今年の前半にリリース。日本では、コンテンツ集めに苦労との報道も。iPad2より更に薄く、レティナディスプレー搭載のiPad3は、今年の第一四半期にリリース。新世代iPhone5は、今年後半にリリース。筐体は薄くなり、LTE対応になるとモルガンスタンレーのアナリスト。NFC搭載については未定。
 
 今後は、文字通りコンテンツを含めた、「エコシステム」をどうマルチデバイスで築いていくのか?それともサムソンのように単なる巨大なCEマニファクチャラーとして、M2M2H(マシーン・ツゥー・マシーン・ツゥー・ヒューマン」(主としてヘルスケアや車載デバイスのと連携)も含めたーホームネットワークへ向かうのか。いずれにしても、もはやテレビジョンという物理デバイスは過去の物になろうとしており、コンテンツのエコシステムのハブとしてのディスプレーなのか、高速WiFi化した宅内の白物家電(the goods white)Internet of thingsでつなぐプラットフォームなのか。CESを伝える記事やアナリストのレポートの中に「televisionの文字はもはやない。 
 
 最後の参加になるMicrosoftスティーブ・パルマーCEOのキーノート。2012年末にリリースする新しいOSWindows8これまで蜜月だったインテルのx86アーキテクチャーから、クアルコムのARM系アーキテクチャーへの「転向」が注目だったが、深くには触れず。しかし、PCの逆襲ははっきりと宣言。(マイクロソフトはCESへの参加は今年が最後で、今後は独自にカンファレンスやイベントを行う予定)。OSで異なるデバイスを統一し、さらにUIも「メトロ」に統一。NFCも採用と話題も多い。インテルが提唱する「薄型・軽量」を謳うUrtrabookも注目を集めたが、正直「重い」。MacBookAirに対抗するためだが、確かに薄いが、重い。


んなところをメモランダムにしておきますね。



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