2013年3月9日土曜日

Sydney ! Sydney ! Sydney !

かの地は現在、気温28℃、天候は曇りらしい。
そう、僕は今、新千歳空港にいて、成田便の出発を待っている。

先週はとてもひどい暴風雪だったけれど、まさか2週連続で低気圧がやってくるとは思わなかった。あれほど、この時期の成田同日乗り継ぎは止めて前日入りした方が良いと妻に言われていたのだけれど、仕事とか、成田での余計なホテル代とか色々考えた。3月も半ばなので、暴風雪はないだろうと勝手に踏んでいた。

で、このありさまである。
新千歳発の成田行きは13時10分なので、普通は出発の2時間前に自宅を出れば余裕で間に合う。でも、昨夜から吹雪いていたし、朝、玄関を開けたら我が家は吹きだまりになって、いわば雪で文字通り雪隠詰めになっていた。これはいかんと、JRなどに連絡しても同じような問い合わせが殺到しているらしくつながらない。テレビのデータ放送を見たり、ウェザーニュース社のWebサイトをチェックして、急きょ4時間前にばたばたと自宅を出た。昨夜遅く迄、もろもろパッキングしていて良かった。

まだ除雪前なので膝下まで雪で埋まる。この時期の雪は水分が多く、重い。つぼ足でちょっと離れたJR新さっぽろ行きのバス停に辿り着いた。さすがに誰もいないので、バス会社に「ちゃんとバスは動いていますか?」と携帯で問い合わせてしまった。でも、バスはすごいね。「定刻運行しています」というではないか。

JR新札幌に着いたのは8時25分位だったけれど、札幌駅を定刻7時58分に出るはずのエアポートライナーがまだ出ていないという。これはいかん、と地下鉄に乗り換えて大谷地という駅から空港まで出ている定期バスに乗ろうかと思ったけれど、高速が閉鎖されていてきょうは運休だった。まずは空港へ行こうと腹をくくったら(オーバーだけれど)、遅れていたエアポートがやって来た。てっきり満員だと思っていたら、意外と空いている。きっと諦めた人たちも多いのだろう。

でも、運行のいろんな関係で空港についたのは定刻より1時間36分も遅れてしまった。でも、千歳駅から新千歳空港までが単線だったとは、初めて知った。

さっそく13時10分発の成田行きを見ると「天候調査中」とあった。
グランドホステスの方に確認すると、朝一番に飛んだ(飛んだ!)機体が戻り次第、搭乗手続きを開始しますという。

「じゃぁ、大きくディレイするかも知れないが成田へは飛ぶということですね」

ともう一押し。

「ディレイでの運行を予定していますが、今後の天候によっては欠航などになる可能性もあります」

と、さすがなエクスキュースを付け加えることを忘れなかった。

僕がリフレッシュにハワイではなく、シドニーを選んだのには訳がある。
南半球でパンスターズ彗星を見たいと思ったからだ。今年地球に接近して天文ファンをにぎわせているのは、3月中旬に観測のピークを迎えるパンスター彗星と、11月頃と言われているアイソン彗星。パンスターズは1等級の明るさではないらしいが、2等級でいずれにしても肉眼観測ができる。しかも北半球にいるより、南半球がベストとか。

南半球で彗星を見る。南十字星も見る。天文科学館にも行く。

やっぱりシドニーだった。
世界遺産に登録されているオペラハウスも一度見たかった。
オペラハウスのスケジュールを見ると、なんと当代随一のダンサーにして、コリオグラファーでもあるシルヴィ・ギエムの公演があるではないか!

南半球は今サマータイムで日本との時差はプラス2時間。
もうこれは買いだった。

残念なのは、とても評判のいいシドニー郊外の著名なヴィンヤード、ハンターズヴァレーのツアーを申し込んだのだけれど、どうも催行人数が集まっていないらしく、メールでは、受け付けましたのでご返事をお待ち下さい、と案内は来たけれど、Shortly informed で何の音沙汰もないことくらい。まぁ、Gmailはホテルで読めるから、前日オッケーでもいいか。

成田便が無事、新千歳を立てるかどうかはお昼過ぎに分かる。
でも、LCCのジェットスターが15分程度のディレイで飛んでいるので、僕は安心している。

コアラもなし、カンガルーもなし。シティの観光もなにもなし。

ただただ、海を眺めていたい。

そのためにずっと貯金して、いいホテルのハーバービューを予約したのだから。



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